森と魔法

魔女や魔法使いの目線で捉える、森や自然のこと。 島根県奥出雲地方にて、予約制の展示室と森林浴のご案内も承ります。

自然体が浸透する

魔法使いたちが使う考え方の中に「形が似ている物質や部位は、似ている物へ効果を発揮しやすい」という視点があります。

特に漢方では「象形薬理(しょうけいやくり)」と言って、「脳の形に似ているクルミは脳機能を助ける」や「腎臓の形に似てる豆は腎の気を補う」などと用いられるほか、アロマテラピーでも目的に応じた精油を選ぶ時に使われます。
※葉っぱは呼吸器、花は生殖に関する機能へ効果を発揮する、など


それはまさに私が魔法に感じる「科学が発達してなくても、あの手この手で健やかに幸せに暮らそうとした暮らしの知恵」らしさを感じて、いじらしく思う部分なのですが。


そうすると自然に触れることも同じなように思うのです。


話は飛躍するかもですが、
草も木も虫も動物たちも、べつに遠慮しあったりしてなくても、不思議と調和していて。
草も木も虫も動物たちも、彼ららしくただ生きている状態は、「自然体」とも言えるんじゃないかと思っていて。


そんなふうに「生き物がそのものらしく好きに生きて全体が調和しているもの」である自然に触れることは、その人の「その人らしくすごしている状態」である「自然体」を引き出すきっかけになるんじゃ、なんて思うのです。

ちょいと突飛な発想だとは思いますが、森に入る時、どこか祈りのようにそう思ってます。